Posted on 6月 9, 2014 in 美術鑑賞

京都コンサートホールで行なわれた「風の音楽士」石井啓一郎さんのヴァイオリンリサイタルに行ってきました。毎年この時期に京都にお越しくださるので、とても楽しみにしていました。

石井さんのヴァイオリンは、時々かすれたような繊細な音だったり、空気の音みたいなのを含んでいるように聴こえます。
とても情熱的な中に、少しおちゃめというか、ギャロップをするような演奏をされるので心がわくわくします。
そんな石井さんのヴァイオリンの音に、大きな川のうねりのような奥様である石井啓子さんのピアノが、時にかわいらしく、時に激しく、時に包みこむように響きます。(あくまで個人的に感じたことで恐縮です)

以前、石井さんが音を弾く時には、その音だけではなくて、その周りにある音も大事に演奏するようにしています、というようなことをおっしゃっていたのですが、石井さんの演奏を聴かしていただくたびにその言葉を思い出します。
石井さんご夫妻のあたたかで美しい世界観の中のリサイタルでした。
そして、いつも最後に演奏してくださる、カナリアという曲があるのですが、
流れるようなカナリアのさえずりが本当に素敵です。

来週、16日(月)には東京の王子ホールにてリサイタルされます!!   

石井啓一郎リサイタル 石井啓一郎リサイタル